宮崎市和知川原にて進む「和知川原の家」。
基礎工事を終え、いよいよ現場は住まいの骨組みを一気に組み上げる「建前工事」と、記念すべき「上棟式」を迎えました。
図面の上で引かれた無数の線が、大工の手によって立体的な空間へと姿を変えていく、家づくりの中で最もダイナミックで胸が高鳴る一日です。
隣地をお借りしての慎重な段取りと、大工の手仕事
閑静な住宅街での建前工事。
電線の位置や前面道路の状況を見極め、今回は隣接する駐車場のオーナー様にご快諾をいただき、隣地スペースをお借りして大型クレーンを安全に据え付けることからスタートしました。

クレーンの合図とともに、一本一本の柱や梁が空を舞い、大工たちの息の合った掛け声と木槌の音が澄んだ空に心地よく響き渡ります。
全棟標準としている「許容応力度計算による耐震等級3」を形にする骨太な構造材が、狂いなく組み合わさっていく光景は圧巻です。

夕暮れが近づく頃には野地板(屋根の下地)までしっかりと張り巡らされ、空に向かって美しい屋根の勾配が現れました。

夕陽に照らされた建物の輪郭。中庭やインナーガレージを内包する立体的なボリューム感が、街並みの中に堂々と浮かび上がりました。
2026年2月7日|多幸感に包まれた「上棟式」と「せんぐまき」

そして迎えた上棟式。
屋根の上には青空に映える五色の吹き流しが高らかに掲げられました。
式が滞りなく執り行われた後は、宮崎の伝統であり、家づくりの大きな慶びである「せんぐまき(餅まき)」の始まりです。
この日をお祝いしようと、お施主様のご親族やご友人、そしてご近所の方々までたくさんの方々が集まってくださいました。
「おめでとう!」「こっちにも投げて!」と飛び交う歓声、子どもたちの弾けるような笑顔、お餅やお菓子を手にしてこぼれる大人たちの笑顔。
道路いっぱいに広がったその温かな光景は、まさに言葉通りの“多幸感”そのものでした。
住まいは単なる物理的な箱ではなく、こうして人との絆や温かな記憶を紡いでいく場所なのだと、私たち造り手にとっても胸が熱くなる時間となりました。
快く敷地や道路使用にご協力くださったご近所の皆様、そして素晴らしい節目を共にお祝いさせてくださったお施主様ご家族へ、心より御礼申し上げます。
棟が上がった「和知川原の家」は、ここから本格的な木工事・断熱工事へと進んでまいります。
完成に向けて、一角一角、心を込めて丁寧につくり進めてまいります。

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